2016/7/25、日本国特許庁はドシエ情報共有サービスの一般ユーザーへの提供を開始したと発表しました。このサービスは「ワン・ポータル・ドシエ（ＯＰＤ）」と呼ばれ、工業所有権情報・研修館が提供するJ-Plat Pat（特許情報プラットフォーム）の一機能として追加されました。
USPTOがドシエ情報共有サービスを公衆に提供していることは昨年12月に弊所知財情報（http://fields-ip.jp/ipinfo/2015/12/uspto.html）でレポートした通りですが、今回開始されたサービスはグローバル・ドシエ（Global Dossier）の日本語版サービスといえます。
このサービスを利用すると五大特許庁（JPO、USPTO、EPO、KIPO、SIPO）に加え、カナダ、WIPOのドシエ情報（出願時書類及び出願経過書類）を閲覧することができます（2016/7/25時点）。また韓国語、中国語などのドシエ情報はワンクリックで英語に機械翻訳されます。確認したところ各国特許庁の審査経過情報はほぼリアルタイムでアップデートされ、機械翻訳システムもスムーズに機能しているようです。
ワン・ポータル・ドシエ（ＯＰＤ）への入り口はJ-Plat Patのメイン画面の「特許・実用新案」のプルダウンメニューの中にあります（下記参照）。
参考情報：
・日本国特許庁「五庁特許出願・審査情報の共有に向けた取組について」（更新日2016/7/25）
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kokusai/kokusai2/godai_patent_kyouyu.htm
・日本特許庁「各国特許出願・審査情報の一般ユーザへの提供について」（更新日2016/7/25）
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kokusai/kokusai2/godai_patent_user.htm
・経済産業省「各国の特許審査に関連する情報が一括で参照できます」（2016/7/25付けニュースリリース）
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160725001/20160725001.html
・工業所有権情報･研修館「J-PlatPat 7月分新機能リリースのお知らせ」（2016/7/25付けお知らせ）
http://www.inpit.go.jp/j-platpat_info/othersinfo/h2807fy-release.html
（記事担当：横田修孝）