2015/11/23、米国特許商標庁（USPTO）はグローバル・ドシエ（Global Dossier）の一般公衆向けアクセスを開始したと発表しました。グローバル・ドシエは五大特許庁（日本、米国、欧州、韓国、中国）の出願書類や審査経過情報等に無料かつワンストップでアクセスできるシステムであり、五大特許庁の協力により構築が進められています。
USPTOのグローバル・ドシエのサイト（http://globaldossier.uspto.gov/#/）にアクセスすると下記のようなページが表示されます。
左上のプルダウンメニューから出願国を選び、出願番号あるいは公開番号を入力すると、当該国のみならず、優先権で紐付いた他国の出願書類や審査経過情報を他のサイトに移動することなく閲覧することができます。また非英語圏の出願書類（明細書、特許請求の範囲、要約書など）や審査関連書類（拒絶理由通知、意見書、補正書など）はワンクリックで機械翻訳されます（注：混雑状況等によって機械翻訳システムが機能しないこともあるようです）。使い方の詳細は特許庁HPの「各国特許出願・審査情報の一般ユーザへの提供について」（http://www.jpo.go.jp/torikumi/kokusai/kokusai2/godai_patent_usa.htm）に記載されていますので興味がある方はご覧下さい。日本特許庁も同様のサイトを構築中であり、その動向が注目されます。
参考情報：
・USPTO発表（2015/11/23付け）
http://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/LatestNewsGlobalDossier151123.pdf
・USPTOの「Global Dossier Initiative」のサイト
http://www.uspto.gov/patents-getting-started/international-protection/global-dossier-initiative
・日本特許庁「各国特許出願・審査情報の一般ユーザへの提供について」（2015/11/30付け）
http://www.jpo.go.jp/torikumi/kokusai/kokusai2/godai_patent_user.htm
（記事担当：横田）